2010/06/30

明日は明日の風が吹く

 
 
 
  僕らはただ幼い女の子が好きなだけだった。
 
 
 
  紙の上、あるいはディスプレイ越しで僕らのことを見つめてくれる
 
  
 
  幼い女の子が好きだった。
 
 
 
  
 
  たまにエッチな格好をしたり、甘えてくる 君達が大好きだった。
 
 
 
  
  それだけで僕らは幸せだった。
 
  
 
 
  
  僕らがしたここといえば、マウスを動かしてクリックするだけ
 
 
 
 
  それでも僕らは幸せだった。
 
 
 
 
  誰にも邪魔されることなく、誰にも非難されることなく
 
 
 
  ただ部屋の机の上で、僕らは幸せだった。
 
 
 
  
 
 
  たとえ時代が僕らを置いて、変わってしまっても
 
 
  僕らはなにも変わることなく、幼い女の子を愛しつづけただろう。
 
 
 
  
 
  もし、最後の審判の日、僕らが神に打ちのめされたとしても
 
 
  
  そしてだれも僕らを助けてくれないとしても
 
  
  
  すべての人が僕らの敵になったとしても
 
 
 
  
  僕らは僕らの幸せのために、進み続けるだろう。
  
 
 
  
  たとえそれが、社会のタブーでもかまわない。
 
 
  
 
  親が泣き、友が去り、人々に憎まれたとしても
 
 
  
 
 
  僕らの幸せは僕らが掴み取る。ただそれだけのことだ。
 
 
 
 
 
  
  
 
  
 
  
  
  すべてのたぬきそふとのファンに捧げる。
 
 
  2010 初夏
 
 
  
   
 
  

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