2007/06/01

佐祐理さん SS

 
 
 「佐祐理さんは進学とかどうするんですか?」
 

 「佐祐理ですか?佐祐理は舞と同じ大学にいくつもりです。」
 
 「ねぇ?舞。」
 
 
 「・・・佐祐理と同じならどこでもいい。」
 
 
 「そうなんですか・・・じゃあ どこの大学にいくんですか?」
 
 
 「うーん。・・・舞はどのにいきたい?」
 
 
 「・・・佐祐理と同じならどこでもいい。」
 
 
 「舞。お前少しは大学のこと考えろよな。」
 
 「そんなんじゃ ろくな大学いけないぞ。」
 
 
 「・・・大丈夫。祐一よりは 頭いいから。」
 
 
 「うるせぇー。俺なんかと比較すんな このやろー。」
 
 
 「あははーっ。じゃあ 祐一さんも同じ大学にいきましょうよ。」
 
 
 「どうして そうなるのかな・・・」
 
 
 「いいじゃないですか。佐祐理、祐一さんが同じ大学だとうれしいし、
  舞もそう思ってますよ。」
 
 「ねぇ?舞。」
 
 
 「・・・佐祐理と同じならどこでもいい。」
 
 
 「あははーっ。舞ったら、はずかしがっちゃって。」
 
 
 「そうか。でもまぁ あと1年残ってるし俺は何とかなるかもしれないけど
  佐祐理さんたちは もうすぐ志望校決めないとまずいんじゃないですか?」
 
 
 「そうですねー。舞はどこにいきたい?」
 
 
 「・・・佐祐理と同じならどこでもいい。」
 
 
 「あははーっ。じゃー強いて言うなら?」
 
 
 「・・・・スイス連邦工科大学チューリッヒ校」
 
 
 「まて。俺 無理」
 
 
 「別に 祐一はこなくていい」
 
 
 「あははーっ。舞がそういうなら佐祐理もそこに行きますよ。」
 
 
 「じゃあ 俺は?」
 
 
 「がんばって勉強してください。佐祐理応援してます。」
 
 
 ・・・・・・ 
 
 そして 俺は来る日も来る日も 勉強をした。
 
 「うにゅー。祐一が勉強してるー。」
 
 
 「名雪。静かにしてくれ、いま量子力学についての論文を読んでいるんだ。」
 
 
 「英語だらけで読めないよー。」
 
 
 「ドイツ語だ。」
  
 
 「うにゅー」
 
 ・・・・・・
 
 そして 俺は スイス連邦工科大学チューリッヒ校にトップで入学した。
 
 
 もちろん 一目散に佐祐理さんを 探した。
 
 
 「佐祐理さん!!」
 
 
 「あ、祐一さんだー。お久しぶりですねー。」
 
 
 「って、あれ?なんで 寮の荷物片付けているんですか?」
 
 
 「あははーっ。舞が学校の窓ガラスを全部壊したって言われて
  退学になっちゃいました。」
 
 
 「祐一。」
 
 
 「舞っ!どうしたんだよ!」
 
 
 「祐一、気をつけて。ここにも魔物がいるわ・・・」
 
 
 「つーか・・・俺と一緒に戦おうぜ!舞!」
 
 
 「いや 退学になったし。早くしないと飛行機に間に合わないから
  じゃ」
 
 
 「じゃ・・・って」
 
 
 「それでは、祐一さん。また日本でお会いしましょうね・・・」
 
 
 「・・・・・えーーっ!」
 
 
 十年後
 
 俺は ノーベル物理学賞を最年少でもらった。
 
 研究内容は なぞのジャムの宇宙光線スペクトルにかんする 論文

0 件のコメント: